ソンタルジャ監督の遠い親戚(ヤンチェン・ラモの父親の兄が監督の妹の夫)。演技経験はなく、『草原の河』で映画に初めて出演。撮影開始時は6歳。青海省海南チベット族自治州同徳県出身で、牧畜地域で生活している。撮影はほぼ1テイクOKで、監督に「天性のものを持っている」と言わしめる。
ヤンチェン・ラモと同じく監督の親戚。撮影地でもある同徳県の出身。生粋の牧畜民で、この映画が初めての演技経験となる。監督は子供のとき以来会っていなかったグルに久しぶりに再会し、その無口な佇まいを気に入り、本作の父親役に抜擢した。本作出演後、映画に興味を抱き、監督の制作会社で照明スタッフとして働いている。
青海省互助県の出身。チベットの有名な歌手で、チベット語で歌を唄う。監督とはもともと友人で、監督の長編第一作『陽に灼けた道』にも端役で友情出演した。本格的に演技をするのは本作が初めて。彼女をキャスティングした理由について監督は、「映画の中に、ヤンチェン・ラモが母親の胸を触るシーンがたくさんあり、普通の牧畜民の女性には、そのシーンを演じる勇気はないかもしれないと思い、歌手としてステージ経験が豊富なルンゼン・ドルマなら演じられるだろうと考えた」と語っている。
同徳県出身。監督の制作会社の行政管理責任者で、本作で初めて映画製作に携わる。本作のポストプロダクションから参加。主に英語の翻訳や海外セールス、国際映画祭の渉外などを担当。
本作の初期の編集に携わったポストプロダクションの会社BEIJING UNIVERSAL STUDIOS PERFORMING ARTS CHINESE MEDIA CO. LTD.の代表。
同徳県出身。監督の中学校以来の古い友人。成功したビジネスマンで、映画のプロデュースは、今回が初めて。
香港の映画プロデューサー。本作で初めてソンタルジャと仕事をする。彼女のプロデュース作品には、李楊監督の『盲井(Blind shaft)』(2003)、『盲山(Blind Mountain)』(2007)などがある。本作では、主に海外セールスと国際映画祭の渉外を担当。
ソンタルジャ監督の長編第一作『陽に灼けた道』も手がけたカメラマン。監督とは北京電影学院で知り合う。その他の主な作品に、『她们的名字叫做红(China Affair)』(2013/章明監督)、『母亲的飞机场(The Mother’s Airport)』(2014/周玉鵬監督)、『少年バビロン』(2015/シアン・グオチアン監督)など。
同徳県出身。録音技師で、楽曲制作も行う。ソンタルジャ監督がスタッフの一員として参加したペマ・ツェテン監督の『静かなるマニ石』(2005)に録音助手として参加。ソンタルジャ監督の長編第一作『陽に灼けた道』の録音と音楽を担当した。録音を担当したその他の主な作品に、『ティメー・クンデンを探して』(2008/ペマ・ツェテン監督)、『オールド・ドッグ』(2011/ペマ・ツェテン監督)、『タルロ』(2015/ペマ・ツェテン監督)など。
同徳県出身。ペマ・ツェテン監督の『五色の矢』(2014)では美術助手で、『タルロ』(2015)では美術を担当。本作で初めてソンタルジャ監督の作品に参加し、現在は監督の制作会社で専属美術で務める。
中国映画界で活躍する名編集者。ソンタルジャ監督の作品を手がけるのは今回が初めて。彼女のこれまでの主な作品には、『プラットホーム』(2000/ジャ・ジャンクー監督)、『わが家の犬は世界一』(2002/ルー・シュエチャン監督)『長江哀歌(エレジー)』(2006/ジャ・ジャンクー監督)、『四川のうた』(2008/ジャ・ジャンクー監督)、『ブラインド・マッサージ』(2014/ロウ・イエ監督)などがある。
*日本未上映作品は『原題(英題)』で表記。