時をこえて戦争は一つの顔だ。
雪と高山の美しい情景に、戦争の残酷、むなしさがかさねられる。
澤地久枝(作家)
兵士たちの敵は相手方の塹壕にはいない。
敵とは彼らを戦場に送りこんだ人たちのことだ。
―オルミ監督の父親が語ったこの言葉がそのまま映像になってしまった。
山田洋次(映画監督)
戦争に人間としての根源的な問いを投げかける陰影の深い作品。
20世紀の戦争には、まだその問いが生きていたのか、と戦場での対話の美しさに感動しました。
今の時代はもうその対話さえ吹き飛んでしまっているようで・・・。
加藤登紀子(歌手)
これは映画なのか、祈りなのか。
オルミ監督はいまや、天上の死者や天使たちと映画を撮っている。
晴佐久昌英(カトリック浅草教会・上野教会主任司祭)
戦争は多くを奪う ―お気に入りの物、家族、将来、ささやかな日常。
命すら自分の所有物ではなくなる、静かな白い地獄を描いた76分間。
タイトルに込められた真の意味に瞠目した。
深緑野分(作家『戦場のコックたち』)
凍りつくような雪の積もる戦場で、カンツォーネのメロディーが切なく響き、
その中で故郷を思う兵士の気持ちと、死への恐怖がリアルに描き出された映画です。
秋川雅史(テノール歌手)
順不同・敬称略