時間の流れは五体投地と共にゆっくりと進む。
心臓の鼓動より早くはなく、寝息より遅くはない。
大切なものに近づくには、急がない方が良いのだと、彼らがおしえてくれた。
─ 奈良美智(美術家)信じがたいシンプルさ、敬虔さ、御伽の国の美しさ‥。
これは古き姿ではなく、進化の果ての未来の姿のようだ。
─ タカノ綾(アーティスト)真言を唱える者が、その一文字を読み飛ばしてはならないように、巡礼の道は五体投地でもって自らの地と聖地を結ぶということ。生きるとは、一歩一歩を刻む、今のことをいう。
この道を歩む者の目の奥には、生まれ育った村の風景、家族や馴染みのある顔ぶれが見え隠れしている。すべての縁は、河が互いに交わり合うように人々を繋ぎ、光を運んでいく。
この映画を観ることに、準備などはいらない。ただ共に歩きはじめればいい。
─ 津田直(写真家)『ラサへの歩き方』はドラマティックな作為を避け、その旅を描く。
チャン・ヤン監督は、チベット人の敬虔な行為を崇高なものとしてではなく、
日々の生活の描写として描いているのだ。
─ ポーランド MILLENNIUM DOCS AGAINST GRAVITY映画祭この映画は、肉体的な痛みがあろうともなお、
魂を満たされることを求めて旅をする男たちと女たちへの
チャン・ヤン監督からのラブレターだ。
─ エストニア タリン・ブラックナイト映画祭1年におよぶ撮影、非職業俳優、脚本なし。
その結果、この映画は他の映画にはまったく似ていない
魅惑的なリズムを生み出した。
─ トロント国際映画祭驚くべき映画……安らかさに満ち、同時に大変な労苦がある。
まるで自分もチベットの雄大な自然の中にいるように感じられ、
黙想の中へと私たちは誘われる。
─ Village Voice(米)この映画は急がない。
危ない山道をも、旅する小さな仲間はゆっくりと歩いて進む。
巡礼者たちは聖地に到着することを心から願っているが、
長い距離を歩くことそのものが重要であり、
五体投地が、その重要性をさらに輝かせている。
─ Slant Magazine(米)
◆7月23日〜、シアター・イメージフォーラムでの上映時間
連日: 10:50 13:20 16:00 18:30
*8月27日以降の上映時間については、
シアター・イメージフォーラムのHPをご確認ください。
◆上映後トークイベント
7月26日(火)18:30の回 辻信一さん(文化人類学者・明治学院大学国際学部教授)
7月27日(水)18:30の回 ロディ・ギャツォさん(在日チベット人/『ラサへの歩き方〜』字幕監修協力)
7月30日(土)16:00の回 星泉さん(東京外語大学教授/『ラサへの歩き方〜』字幕監修)
7月31日(日)16:00の回 池谷薫さん(映画監督『ルンタ』)
8月3日(水)18:30の回 石濱裕美子さん(早稲田大学教授)
8月7日(日)13:20の回 諸岡なほ子さん((『世界ふしぎ発見!』ミステリーハンター)
8月11日(木・祝)13:20の回 渡辺一枝さん(作家)
8月23日(火)18:30の回 柳下純悠さん(観音寺 山主)
アーティスト・タカノ綾さんと僧侶のお話聞いてみよう。
初めてのチベット仏教……五体投地もやってみる?
チベット仏教に関心はあるけど何も知らない…という方にオススメ。“初心者代表”としてアーティストのタカノ綾さんをお迎え。ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師のお話を一緒に聞きましょう。輪廻転生って何?慈悲の心って何?チベット仏教を優しく解説。五体投地もちょっと体験できるイベントです。
◆日程:8月27日(土)13:30〜15:15(開場13:15)
◆会場:シアター・イメージフォーラム3F「寺山修司」
◆定員:45名(要予約*定員に余裕がある場合は当日もあり。)
◆参加費:800円 *下記の映画特典で無料
◆映画特典:①『ラサへの歩き方』前売券を会場でお求めの方
②『ラサへの歩き方』前売券および当日券の半券をご提示の方は無料
◆ゲスト
タカノ綾さん(アーティスト)
マンガやSF的世界観を背景にした、独特のエロティシズムが漂う作風。
海外の美術館やギャラリーで個展を重ね、東日本大震災後は人間の根源に迫る神話的な作風に変化した。来年はパリでの個展を控えている。
ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師(チベット僧侶)
1955年、チベット本土のティンリ村生まれ。
中国のチベット侵攻により、インドへ亡命。ダラムサラ仏教論理大学で、チベット仏教の伝統的な学習と修行を積む。
1983年、ダライ・ラマ14世法王の推薦で来日。
現在、チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)会長、兼主任講師。
◆ご予約方法:ムヴィオラ宛に、電話かメールでご予約ください。
電話:03-5366-1545
メール:info@moviola.jp
メール予約は、件名を「チベット仏教申込」とし、(1)お名前(2)来場人数(3)緊急時のご連絡先(携帯番号など)をお書き添えの上、メールをお送りください。予約完了メールの返信をもってご予約完了となります。
*当日は13:15までにお越しください。遅れた場合、ご予約でもお立ち見になる場合があります。
7月23日(土)の公開初日にシアター・イメージフォーラムにご来場の方先着100名様に、ダライ・ラマ13世が設立したチベット医学暦法学大学のハーブティーのティーバッグ3個パックをプレゼントします。
栽培されたものだけでなく自生のハーブも使って作られた、豊かな自然を感じられるハーブティーで、長くチベット人の間でも愛用されているもの。
カップにティーバッグを入れて熱湯を注ぎ、小皿などでふたをして数分後にそのままで、もしくはお好みで砂糖や塩を加えてお飲みください。
*写真は箱入り商品。プレゼント品とは異なります。
提供:株式会社ネムコ
マージナルトリップ・シネマズ3作セット券
発売期間=7/31(日)まで
発売はシアター・イメージフォーラム窓口にて
7月23日より『ラサへの歩き方〜』が公開されるシアター・イメージフォーラムでは、9月にヴォルガ河畔に位置するマリ・エル共和国を舞台にした『神聖なる一族24人の娘たち』、10月にアマゾン流域を舞台にした『彷徨える河』を公開。そこで辺境の旅“マージナルトリップ・シネマズ”キャンペーンとして1作品当日一般¥1,800のところ、1作あたり¥1,200でご覧になれるお得な3作セット券(¥3,600)を7/31(日)まで発売中! ご購入者先着プレゼントや抽選プレゼントもありますのでお早めに!
■ご購入の方に
① 先着80名様に:
世界の秘境への旅を扱う西遊旅行が編集した
フルカラー全216ページの充実の旅本
『世界の秘境40』をプレゼント!(提供:株式会社西遊旅行)
*定価1500円+税 発売:幻冬社 編集:西遊旅行
② 3作ご覧になった方の中から抽選で:
豪華賞品が当たるスタンプラリーも!
*抽選プレゼントの内容・応募方法など詳細は後日キャンペーンチラシにて発表します。
『ラサへの歩き方〜』の公開を記念して、チベット初心者にもチベット歴が長い方にも楽しんでいただけるイベントを企画しました。いつも愛情深くチベットの魅力を紹介してくださる作家・渡辺一枝さんのお話をたっぷり伺い、その後は一枝さんを囲んで、<写真集食堂めぐたま>のご飯担当・おかどめぐみこさんがつくる体もこころも元気になる<めぐたま流>おいしいチベット料理とチベットの唄を楽しみましょう。
日時:8月6日(土)スタート18:00(受付17:30〜)
お話=1時間 食事と唄=2時間 が目安です。
会費:3500円(三年番茶&バター茶付)
映画セットサービス:
①映画『ラサへの歩き方』前売券を会場でお求めの方
②映画『ラサへの歩き方』前売券および当日券の半券をご提示の方に1ドリンクチケット
(ワイン・ビール・ソフトドリンク)をプレゼントします。
場所:恵比寿/写真集食堂 めぐたま
定員:40名
主催:ムヴィオラ
◆お話:渡辺一枝さん(作家)
1987年以来、なんどもチベットを旅して、チベット人が「一枝さんのほうがチベット人よりいろんなチベットを知ってる」と感嘆するほど。チベットに関わる著書に、名作「チベットを馬で行く」(文春文庫)や「わたしのチベット紀行」(集英社)、「バター茶をどうぞ―蓮華の国のチベットから」(文英堂)、「叶うことならお百度参り―チベット聖山巡礼行(文藝春秋)「風の馬[ルンタ]」(本の雑誌社)「消されゆくチベット」(集英社新書)など。
◆お料理:おかどめぐみこさん(写真集食堂めぐたま・ご飯担当)
中学生の頃から、人にご飯を食べてもらうのが大好き。編集者などいろいろな職業に就いたあと、赤坂の料亭の女将さんに。2005〜2012年は「上野広小路めぐり」のオーナー。2年前に写真集食堂めぐたまをオープン。ペルー料理や韓国薬膳、南インド料理などのイベントも開催。チベット料理店「タシデレ」などで学んだ腕前で、昨年のチベット料理イベントも大好評。
◆唄:ソナム・ギャルモさん(チベット人歌手)
幼い頃から、お祖母さんに古くから伝わる歌を口伝えで教わる。驚くほどに音階の広い独特の歌唱スタイル、透明でかつ力強い歌声。聞いているだけでチベットの風を感じます。
◆要予約:ムヴィオラ宛に、電話かメールでご予約ください。
電話:03-5366-1545
メール:info@moviola.jp
メール予約は、件名を「チベットナイト申込」とし、(1)お名前(2)来場人数(3)緊急時のご連絡先(携帯番号など)をお書き添えの上、メールをお送りください。予約完了メールの返信をもってご予約完了となります。
前日・当日のキャンセルは準備の都合上キャンセル料をいただきます。
*満席になり次第受付終了
チベット巡礼ロード・ムービー『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』の公開を記念して、チベット映画の秀作2本を日本語字幕付きで上映します。どちらもなかなか見られないとても貴重な作品で、現代チベット映画を代表する監督の長編第一作。そして、どちらも『ラサへの歩き方』につながる「巡礼」が重要なモチーフとなっています。両日とも上映後にはチベット映画に詳しい東京外国語大学の星泉さんのわかりやすい解説付き。東京フィルメックスや東京国際映画祭でも大好評を博している2人のチベット人監督の代表作、チベット映画初体験の方もぜひご来場ください。
『静かなるマニ石』
監督:ペマ・ツェテン
7月7日(木)18:30開場 19:00開映 *上映後トーク付き
『陽に灼けた道』
監督:ソンタルジャ
7月14日(木)18:30開場 19:00開映 *上映後トーク付き
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
主催:ムヴィオラ、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
協力:福岡市総合図書館
◆上映作品
『静かなるマニ石』日本語・英語字幕付き
2005年|102分|英語題:The Silent Holy Stones
監督・脚本:ペマ・ツェテン 撮影:杜傑 撮影助手:ソンタルジャ 出演:ロブザン・テンペル(少年僧)、チョクセ(少年僧の先生)、トゥルク・ジャホンツァン(化身ラマ)
最新作『タルロ』が2015年東京フィルメックスでグランプリと学生審査員賞をダブル受賞したペマ・ツェテンの記念すべき長編第一作。チベットの山村の素朴な暮らしと主人公の少年僧をめぐる人々を描きながら、チベット人が日々何を大切にして生きているのか、新しい時代の到来の中で伝統とどう向き合っているのかが丁寧に描かれる。名匠アッバス・キアロスタミ監督が「私はこの映画に心から感動を覚えた」と絶賛した。“マニ石”とはお経や真言が刻まれた石のこと。
『陽に灼けた道』日本語字幕付き
2011年|89分|英語題:The Sun Beaten Path
監督・脚本・製作:ソンタルジャ 撮影:王猛 芸術指導:ペマ・ツェテン
出演:イシェ・ルンドゥプ(ニマ)、ロチ(老人)、カルザン・リンチェン(兄)
昨年の東京国際映画祭で上映された『河』が話題となったソンタルジャの監督デビュー作。自分が運転していたトラクターで過って母親をはねてしまい、母の死に対して強い自責の念にとらわれたニマは、ラサまで五体投地の巡礼の旅に出る。しかし、巡礼でも心は癒されず、その帰り道でひとりの老人と出会う。バンクーバー国際映画祭でアジア部門の新人監督作品に贈られる「ドラゴン&タイガー賞」を受賞するなど国際的に高く評価された。
◆入場料:前売&電話・メール予約 1,300円/当日料金 1,600円
※前売券は下記でお求めいただけます。席に限りがありますので、お早めに。
・直接購入:シアター・イメージフォーラム(渋谷)、チベットレストラン&カフェ タシデレ(曙橋)
・電話予約:ムヴィオラ(03-5366-1545)
・メール予約:東京外国語大学チベット映画上映会受付 info-lingdy@aacore.net
件名を「チベット映画申込」とし、(1)お名前(2)来場日と枚数(3)緊急時のご連絡先(携帯番号など)をお書き添えの上、メールをお送りください。折り返し受付番号をお知らせします。
*満席になり次第受付終了
特別鑑賞券¥1500(税込)<当日一般¥1800のところ>
『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』上映劇場(シアター・イメージフォーラム、名古屋シネマテーク、第七藝術劇場)ほか、都内映画館、各種プレイガイドにて絶賛発売中!
*劇場指定券となります。上映地域の映画館にてお求めください。