1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移り、大学在学中からその才能で注目を集める。91年、テレビ映画「小孩」で、後に彼の映画の顔となるリー・カンションを見いだし、92年彼を主役にした『青春神話』で映画デビュー。つづいて発表した『愛情萬歳』、『河』が世界中で絶賛され、世界の巨匠のひとりとなる。2013年ヴェネチア国際映画祭にて、本作『郊遊〈ピクニック〉』を最後に劇場映画からの引退を表明。現在は、アートフィールドにて、映像作品や舞台演出などを手掛けている。
1992 | 青春神話 映画デビュー作。東京国際映画祭ヤングシネマ部門ブロンズ賞 |
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1994 | 愛情萬歳 ヴェネチア国際映画祭金獅子賞&国際批評家連盟賞 金馬奨最優秀作品賞&最優秀監督賞 |
1997 | 河 ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ) |
1998 | Hole カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞 |
2001 | ふたつの時、ふたりの時間 カンヌ国際映画祭芸術貢献賞 金馬奨審査員特別賞 アジア太平洋映画祭作品賞・監督賞 |
2003 | 楽日 ヴェネチア国際映画祭国際批評家連盟賞 アジア太平洋映画祭審査員特別賞 受賞 |
2005 | 西瓜 ベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞) アルフレッド・バウアー賞 国際批評家連盟賞 |
2006 | 黒い眼のオペラ |
2009 | ヴィザージュ 2009東京フィルメックス上映作品/劇場未公開 |
2013 | 郊遊〈ピクニック〉
ヴェネチア国際映画祭審査員大賞 金馬奨最優秀監督賞 ヴェネチア国際映画祭 審査員大賞 金馬奨 最優秀監督賞・最優秀主演男優賞 アジア太平洋映画賞 最優秀男優賞 ドバイ国際映画祭 最優秀監督賞 タリン・ブラックナイト映画祭 審査員特別賞 全米映画批評家協会賞 最優秀未公開作品賞 |
2001 | 三人三色 |
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2007 | それぞれのシネマ(短編「是夢」) |
2009年、ルーヴル美術館の招待によって製作した『ヴィザージュ』をきっかけに、アートフィールドを歩み始める。これまでに、2010上海ビエンナーレ、2010年あいちトリエンナーレ、2012年ヴェネチア・ビエンナーレに出品。2014年5月、ウィーン芸術週間では、過去の映画作品の上映と舞台パフォーマンスを組み合わせた特集が組まれた。
現在は、2011年に27年ぶりに手掛けた舞台をきっかけに、リー・カンションが世界の都市をゆっくりと歩くパフォーマンスを撮影する“Walker”シリーズを、様々な美術館やギャラリーなどとのコラボレーションによって取り組んでいる。2014年ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された「Journey to West」もシリーズのひとつ。
2014年8月1日〜3日、台北アートフェスティバルにて、舞台作品「The Monk From Tang Dynasty」を演出予定。