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ファン待望の名作がついに公開!
“ゴッド・マザー”カトリーヌ・ドヌーヴをはじめ
フランス最高のキャストで贈る、ある家族の物語。

カトリーヌ・ドヌーヴ、マチュー・アマルリック、メルヴィル・プポー、キアラ・マストロヤンニ、エマニュエル・ドゥヴォスら綺羅星のごとき最高のキャストが、『そして僕は恋をする』『キングス&クイーン』などで世界中の映画ファンに愛されてきたアルノー・デプレシャン監督のもとに集まり、ある家族のクリスマスの物語が語られはじめる!

豪華キャストのなかでも、ひときわ大きな存在感をしめすのが、家族の中心人物である母親を演じるカトリーヌ・ドヌーヴだ。今年67歳となるドヌーヴだが、その美しさは変わらない。デプレシャン監督が言う「エレガントなごう慢さ」で、日本人がイメージする良き母のイメージとはまったくかけ離れた母親を演じるドヌーヴはまさに“ゴッド・マザー”。本作の演技でカンヌ国際映画祭特別賞に輝き、その半世紀近いキャリアのなかでも最高にチャーミングな名演を披露している。

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クリスマス。それは家族が集まる日。
家族の誰もが持っている不安や寂しさ、
秘密めいた過去があらわれる。

母の病気をきっかけに、疎遠になっていた子供たちがクリスマスを過ごすため家に集う。しかし、絶縁されていた“役立たず”の次男の登場で、久しぶりの家族の再会に波風が立ちはじめ、家族の誰もが抱いている不安や寂しさ、秘密めいた想いが顔をだす……。舞台は、デプレシャン監督の故郷であるフランス北部の街、ルーベ。集まれば喧嘩ばかり。とても理想的とはいえない家族だが、家族はそれぞれのやり方で、病気の母を救おうとする。

クリスマスの家族を描く本作だが、ここではフランス映画の傑作にふさわしく、家族のなかの様々な男女の愛が描かれている。子供達さえ間に入れないほどに愛しあっている母と父、失くした妻の面影をまだ抱いている次男、そんな影と闘うように彼を愛する新しい恋人、自分の妻を今も愛しつづける従兄弟の存在を知っている三男、その密やかな愛に気づいてしまった妻……。

どんな家族の中にも様々なドラマがある。クリスマスの魔法がかかった街で、映画という魔法が、ひとり一人の人生に光を与えた時、私たちはすべての人生に輝きがあることを知る。いくつもの混乱と衝突がありながらも、美しい朝は訪れる。