フランス、ルーベの街。アベルとジュノンのヴュイヤール夫婦が最初に授かった子供は、男の子ジョゼフ。そして2年後には長女エリザベートが誕生。長男ジョゼフは幼稚園の時に、血液のガン(白血病)であると診断されました。唯一の治療法は骨髄移植。ところが家族の誰も、骨髄が適合せず、長男を救うため、夫婦は次男アンリをもうけました。ところが、悲しいことに、骨髄は不一致。ジョゼフはたった6歳で天国に召されたのです。そして運の悪いアンリは生まれた時から“役立たず”となったのでした。これが、ヴュイヤール家のクリスマス物語の始まりの始まり………。
それから数十年がたって。すでに初老にさしかかったヴュイヤール夫婦。クリスマスを迎えようとするある日、妻のジュノンに重い病気が見つかる。死んだジョゼフと同じ病気だ。彼女を救うのは、骨髄移植だけ。いったい家族の誰が母を救えるのだろう?
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