映画『オリビアと雲』

映画『オリビアと雲』

カリブの色と光 めくるめく映像 音楽 音響 そして愛の魔法

INTRODUCTION

12人のアニメーション・アーティストが、
1つのラブストーリーを描く。

多彩なスタイルのめくるめく映像・音楽・音響、
うっとりするような変幻自在の想像力、
アートギャラリーで1日中、
映像と音を浴びたような没入感。
その後でふと気づく、
愛の悦び、愛の怖さ、愛の切なさ。

世界の映画祭で多数の受賞に輝いた
カリブ海の島国・ドミニカ共和国発の
アニメーションおとぎ話。

STORY

オリビアとラモン。マウリシオとバルバラ。
2組の男女を通じて描かれる愛の複雑さ。
オリビアは過去の恋に取り憑かれ、
その思いをベッドの下に隠す。
マウリシオに拒絶されたバルバラは、
空想的な物語を通して現実逃避する。

STAFF&CAST

監督/脚本/編集/美術/撮影監督:

トマス・ピチャルド・エスパイヤ

Tomás PICHARDO ESPAILLAT

1987年、ドミニカ共和国のサントドミンゴ生まれ。主に映像、アニメーション、イラストレーションを手がける。2008年、アルトス・デ・チャボン美術学校で美術の準学士号を取得。2010年、ニューヨークのパーソンズ美術大学でアート&メディア専攻の学士号を取得。2013年、イタリアのトレヴィーゾにベネトンが設立した「Fabrica」で1年間の全額奨学金を授与される。 そのアニメーション作品は、アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)、キリーノ賞(テネリフェ島)、ハバナ映画祭(キューバ)、ピクトプラズマ映画祭(ベルリン)など、数々の国際映画祭で上映されている。 本作で世界各国の映画祭で受賞多数、第98回アカデミー賞長編アニメーション映画賞部門審査対象作品にも選ばれた。アニメーションのアカデミー賞と言われるアニー賞の編集賞も受賞。

音楽:

ジェム・ムスルルオール

Cem MISIRLIOĞLU

イスタンブールとオクラホマで育つ。約20年前にニューヨークで音楽を学んでいた頃に、パーカッショニスト、サウンドデザイナー、作曲家としてのキャリアをスタート。以来、ニューヨークの音楽および即興演奏コミュニティの中心的存在として活動を続けている。演奏家としては、故ジャンカ・ナバイ&ザ・ブブ・ギャング、セッサ、ムドゥ・モクター、サラ・ラ・プエルタ、シロ・バティスタ、SOYUZ、Pop It! パーカッション・アンサンブル、レジー・ワッツ、ジョン・ゾーン、サー・ンガウジャらと共演してきた。世界各地の想像力豊かなアーティストたちと多様なコラボレーションを行っている。

タイトルデザイン:

前澤知美

Tomomi MAEZAWA

https://www.tomomimaezawa.com/

アートディレクター、デザイナー。
武蔵野美術大学在学中にロンドンに渡り、英国ロンドン芸術大学/セントラル・セント・マーチンズでコミュニケーションデザインの修士号を取得。イタリア、イギリス、ドイツで10年間キャリアを積む。2015年に異文化間ブランディングを専門とするデザインスタジオTOMOMI MAEZAWAを設立。2024年より日本を拠点に活動。オリジナルロゴだけでなく、日本語題のタイトルデザインも手がけた。

これまでの映画に関わる主な仕事:
『ジョン・バージャーと4つの季節』(2016)*日本公開2025年
原題:The Seasons In Quincy: Four Portraits of John Berger
製作・監督:ティルダ・スウィントン、コリン・マッケイブ、バルテク・ヅィアドーシュ、クリストファー・ロス
◯日本語版タイトル、フライヤー、WEBのデザインを担当。

『犬ヶ島』(2018)原題:Isle of Dogs
監督:ウェス・アンダーソン
◯本編に登場する看板、ラベル、チラシなど、日本のタイポグラフィとカリグラフィーに特化したグラフィックデザインを担当。

『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(2025)英語題:Dear Stranger
監督:真利子哲也
◯本編冒頭に登場するタイトルデザインを担当。

アニメーション・アーティスト:
トマス・ピチャルド=エスパイヤ、ヴィッキー・メディーナ&フレディ・ゲレーロ、ニカ・ジュコワ、マルティナ・セナ、ランディ・モラレス、ジョエリー・サントス=ゴメス、エリク・アルフレド=マルチネス、カルメラ・ペーニャ、サムエル・カラバッジョ、オトマール・スエロ、ヒア・サパタ

声のキャスト:
オルガ・バルデス(オリビア)|エルサ・ヌニェス(母オリビア)|エクトル・アニバル(ラモン)|ドミニク・ゴリス(バルバラ)|フェリ・コルデロ(マウリシオ)ほか

TRAILER

日本版予告

FLYER

こちらからチラシのダウンロードが出来ます。
*「学生限定1,000円」企画は劇場によっての実施となります。

COMMENT&REVIEW

アニメーションというメディアが本質的にもつ変幻自在さを、見事に引き出している。魔法にかけられた。

アレックス・デュドク・ドゥ・ヴィット

Move Madly(英)

これほど唯一無二の映画を見たのはいつぶりだろう?徹底的に自由で、惜しみない、美しい表現の洪水。

ニコラ・バルドー

Le Polyester(仏)

多種多様なスタイルと技法に突き動かされ、鼓動とエネルギーが溢れる。

ジェイミー・ラング

Variety(米)

とんでもない奇妙さと透徹した自己省察の摩訶不思議な合体。

アマルティア・アチャリヤ

High on Films(印)

愛の誕生と別れの先に残るかたちのない感情を、日常と幻想が交差するカリブ海のマジックリアリズムがそっと照らす。アニメーション映画において新たな表現地平を切り拓く、ドミニカ共和国発の力強い一作。

中村達

カリブ海文学・思想研究者

多彩なアニメーションのコラージュと音楽と不思議なストーリーが混じりあって、料理を作るように人間の何かができていた。美しかった。

加藤泉

美術家

アニメーターそれぞれの個性を惜しみなく活かしつつ、一つの物語として芯の通った映画にまとめ上げた監督の手腕が本当に見事で、音楽・SE・台詞・映像の作るリズムが心地よくあっという間に惹き込まれました。身勝手な感情と苦みが、ずしりと心に残ります。

出合小都美

アニメーション監督 / 演出家

すれ違い様の突然のキス。その口から唾を吐くと“物言う植物”が生まれてしまった。ラテンアメリカの「マジックリアリズム」は現代エコロジーシステムの奥に潜んでいます。人間の愛なんて凡庸と思って見ていたら、中盤の「ラモンと植物」から一気に世界の謎に落とされます!

鴻池朋子

アーティスト

様々なアナログ手法のアニメーション表現が次々と繰り出され、私の目と脳は柔らかい幸福感に満たされました。アニメーションだからこそ出来る独自の映画文法を存分に体験して下さい!

水江未来

アニメーション作家

12人のアーティストが各々の個性を活かし、担当するシークエンスを分業せずに仕上げる斬新な手法が素晴らしい。どのシーンも楽しく、美しく、完成度が高い、唯一無二のラブ・ストーリー!

長島有里枝

写真家、文筆家

カリブの色彩とバチャータのリズムが、明るさを縁取った余韻として残る。多彩なアニメーションは感情の比喩そのもの。愛もまた、意味になる前に情景として現れる。感じるままに目の前にあるものを受け取って良いのだと、静かに信じさせてくれる作品

永方佑樹

詩人・作家

誰かを想ういとなみはダンスであり、アニメーションもまたダンスだ。『オリビアと雲』は、見終わったあともなお、目と心を踊らせ続ける。大切な作品が世界の蓋をそっとひらくように、本作には、やさしい衝撃と確かな治癒が宿っている。

矢野ほなみ

アニメーション作家

ぶっ飛んだ幻想的な色とりどりの光を浴びながらそっけないリアルがじわっとぷるんと浮かび上がる瞬間、美しい。脳みその角が12角形みたいに伸びて、立体的になる。私の中の木星が目を閉じるとぼわっと光っている。

友沢こたお

画家

この映画の「人となり」に沿うまで少し戸惑った。写実性の低い絵に自然で生々しい声が重なると、絵の象徴性が際立ち照り返しで声の音と呼吸がきらめく。見終わる頃には大変良い感情を抱いていた。

山口晃

画家

もし愛を顕微鏡でのぞけたら、どんなふうに見えるだろう?『オリビアと雲』は、手描きアニメーション、クレイアニメ、フォトコラージュ、切り絵、さらにはサイアノタイプ(青写真)まで、さまざまな手法で“かつての恋”を生き生きと描き出す。出来上がったのは、混沌としていて、むき出しで、とびきり手作り感のある一本……なのに、不思議なくらい美しくて、すごくチャーミング。実験的だけど、ちゃんと胸にくる。自動で“それっぽく”作られた表現があふれるいま、この作品は気持ちよく新風を吹き込む。

マイケル・アリアス

映画監督『鉄コン筋クリート』ほか

子供の頃、自分のベッドに横になった時ちょうど真上にあった天井の木の節をずっと眺めていたことを強烈に思い出した。人の顔に見えてすごく怖くなる日もあれば、宇宙に浮かぶ大きな星に見えて心臓が高鳴るときもあった。ベッドの下の暗闇も植物も雲も、想像力次第でいろんな世界が広がる。

コラージュや実写、オイルペイントにロトスコープ、様々な質感のアニメーションで可視化された生活と感情とが懐かしさも感じるし、まるで遠い世界のようでもある。すべてのフレーム1枚毎がアート作品として魅力的. 音楽も相乗し、異国の地で壮大なミュージアムの中で1日過ごしたような気分になった。

中田クルミ

俳優