順不同・敬称略
世界はより小さく、より西洋的に、ハリウッド的になっている。でもこの映画には、私が見たこともないファンタジーがあった。それは美しく、まるで不思議な夢を見ているようだった。僕たちはいつも映画にサプライズを求めている。この映画は、まさにそのサプライズをもたらした。
── ティム・バートン(2010年カンヌ国際映画祭審査委員長)
あの懐かしい故郷に背を向けて一人で見ていたものが幻であり、
一見幻のような幼い頃の小さな共同体での記憶が、
逃れられないほどに愛すべきものであるとおしえてくれる。
── 奈良美智(画家)
熟れきった果実が落ちもせず、なおも枝にとどまるのをじっと見つめているかのようなスリリリングな114分!
しかも、果肉は一瞬ごとに若やいでいくかに見える。この稀有な体験を逸してはなるまい。
── 蓮實重彦(映画評論家)
人もまた精霊なのだ
とこの映画は私達に告げる
ということは
私達のこの姿も
性別も財産も能力さえも
仮のものに過ぎない
もしそうならば
私達は何を頼り
何を残せばよいのか
映像は何も隠してはいない
── 名越康文(精神科医)
ゆったり流れる時間、そして繋がりゆく命の変化が、
印象的な映像と独特の家族関係のなかで語られる。
輪廻は世界中の人々が考えたけれど、
こんな時空はアジアだけのものだ。
── 玄侑宗久(作家・僧侶)
森の中の感じ、様々な気配に満ちている感が素晴らしい。(30代女性)
なんかすごく不思議な作品ですね。だけどいつまでも心に残っています。(50代男性)
つい最近母を亡くし悲しみにくれていたが、こんな風にあらわれてくれたら嬉しいなと思い不思議と癒されました。(30代女性)
今までのアピチャッポン監督の作品の中で一番ユーモアにあふれる素晴らしい作品でした。今日祖母の告別式の後に観たのですが、この映画で祖母を送ることができたように思います。(40代男性)
農場や森のシーンの音が素晴らしかった。あらゆる生命の息づかいを感じた。(20代女性)
映像の美しさ、自然音のすばらしさと機械音の対比が印象的。(30代女性)
幸せすぎる異世界体験、無境界のファンタジー体験!!(20代男性)
ゆったりとしたタイの風景とセリフ、虫の音、温かい人間関係にいやされました。(50代男性)
多義的な神話的な映画だと思った。後味がとても深い。(50代女性)
あまりに自由で突き抜けていて驚きました。(40代女性)
こんなに静かで淡々と穏やかな映画は最近珍しい。見ていて心が落ち着いた。(50代女性)