来日ゲスト登壇!![7/21&7/22]
シャリファ・アマニさん
(『細い目』『グブラ』『ムクシン』『ムアラフ』女優)
映画、舞台で活躍。特にヤスミン・アフマド監督作品で知られており、『細い目』、『グブラ』、『ムクシン』、『ムアラフ―改心』の4作品に出演し、ヤスミン作品に欠かせない存在となる。『タレンタイム〜優しい歌』では、サード助監督も務めた。日本との結びつきも深く、細井尊人監督『クアラルンプールの夜明け』や国際交流基金アジアセンター×東京国際映画祭共同製作のオムニバス映画『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』では行定勲監督の「鳩 Pigeon」に出演し、津川雅彦、永瀬正敏と共演。2018年には、日本で公演した日本・マレーシア・インドネシア共同制作の舞台「ビューティフル・ウォーター」にも出演。自らも短編映画を監督するなど、多彩な活躍を続けている。
ピート・テオさん
(『グブラ』楽曲、『タレンタイム』楽曲&音楽)
シンガーソングライター、映画音楽家、俳優、映画プロデューサーとして活躍するマレーシアを代表するマルチ・アーティスト。ヤスミン・アフマド監督との仕事は、2004年に始まり、『グブラ』に主題歌「Who for you?」を提供。『タレンタイム〜優しい歌』では「I Go」「Angel」「Just One Boy」を映画のために書き下ろした。ヤスミンとは長編映画だけでなくミュージックビデオやCMでも一緒に仕事をしている。ヤスミン以外にもマレーシア新潮流の監督たちと交流が深く、マレーシア映画界を牽引する重要な人物でもある。2017年には押井守監督のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のハリウッド実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』に俳優として出演。
ピート・テオさんからの
メッセージ
2007年、僕が映画『たそがれ清兵衛』に恋したとき、ヤスミン・アフマドはもう何年も前から「寅さんシリーズ」のファンで、僕たちは山田洋次監督についてよく話しました。僕たちはふたりとも山田監督のビジョンにある、時を超えたシンプリシティを賞賛し、そこからインスピレーションを得たのです。僕が彼女の映画のために書いた曲が、シンプルな愛と恐れの物語だったのは、この理由からです。人生のつかの間の一瞬でありながら、すべての人生を決めてしまうような瞬間を歌った曲です。それは、時代も場所も超えて心に触れるパーソナルな物語を語る、すべてのヤスミン映画と同じです。決して大声ではなく、ただいつも僕たちの良き人生のように、カラフルで、真実があるのです。
ヤスミンと僕は、日本への想いを共有していました。僕らを豊かにし、刺激してくれる日本への愛です。実際、彼女が10年前に亡くなったときに作ろうとしていた映画は、日本で撮影されることになっていたので、彼女のトリビュートが日本で行われるのは、とてもふさわしいことだと思います。
彼女の死は、僕にとって、友人の死という以上のものでした。彼女は僕にとって、過去の記憶であるとともに、未来への希望 - 世界がこれまで以上に必要としている声 – なのです。
東京で開催されるヤスミン没後10年特集上映に招待いただき、また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。彼女の<美しさ>を一緒に祝いましょう。
ピート・テオ
*当初発表のオーキッド・アフマドさん(ヤスミン・アフマド監督の妹)は健康上の理由で来日が中止となりました。